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アナタにアマク溺れていく

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2016-02-14 : 山羊龍-SS :

縛りSSったー77

先見の明だなと云うと、生意気にも紫龍は笑った。
「でも、あまり役には立たなかったぞ」と、雨合羽を脱げば、大分濡れそぼっていて、ついでにくしゃみまでしている。
「アナタは大丈夫なのか?」
「鍛えてあるからな。風呂でも沸かすか?」
「いえ、大丈夫です。それよりこんな山荘に何の用事があるんですか?」
「マジメだな、お前。ご褒美のアイスに釣られた割には」
「アイスじゃありません。アナタが手伝って欲しいことがあると云ったから」
とむくれる顔も美しく、その頬を指でなぞる。

「シュラ?」その戸惑う顔も愛らしく、――――――――ああ、どうやって、手伝ってもらおうかな。

――――――――――――――――――――――――――
本日の可愛いヨメは、「山」「雨合羽」「アイス」に関わる、「不得意ジャンル」のSSを5ツーイト以内で書きなさい。http://shindanmaker.com/15896
さらっと復活してみた(>_<)ゞ
そして、年に一度はカンキン書いている気が。

2015-08-13 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

あのこに青いリボンをつけて

 部屋に所狭しと並べられた、新しいコートにブーツ、シャツにタイにスーツの上下、更にまだリボンも解いていない包み、果ては絹の下着を前に溜息を付いた小さな恋人をシュラは後からそっと抱きしめる。その容に憂い顔は似合うのだが、いかんせん、今日は自分の誕生日だ。どうせなら、愛らしい笑顔だけを見ていたのだが、一日、デパートやらブテッィクから、連れ回した自覚はある。
「疲れたか?」
 だが、男の問いに紫龍は首を振った。
「いえ、そうではない。ただ、何だか俺のモノばかりのような気がするのだが」
「それは仕方なかろう。お前、持ってないモノが多すぎるからな」
「でも、アナタの誕生日のプレゼントを買ったような気がするのだが」
「だからだ、紫龍」と、口を尖らせる恋人にキスを送る。
「お前を全部、俺で埋め尽くしたいんだ」
「シュラ」

 そうして、二度目の口付けも拒まなかった紫龍が、男が服を贈るのは、脱がせる為だという真実を知るのはもうちょっと、後の話。

――――――――――――――――――――――――――
おめでとう!シュラ!

2015-01-12 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

ポッキーの日

「11月11日はポッキーゲームの日だそうだ」と、氷河がどや顔で出した菓子はポッキーでは無かった。
が、紫龍は何も云わなかった。どのみち瑣末な違いである。この先の展開は決まりきっている。
「そこでポッキーゲームをやろうと思うのだが」
「すまない、氷河。今日は11月12日なのだが、ああ、日めくりカレンダー、千切るの忘れていたみたいだな」
 紫龍はこのまま氷河が走り去るのではないかと思ったが、そんなことにはならなかった。氷河はくじけなかった。
いつまでもヘタレの汚名を着たままの男では無かった。
少しずつであるが成長しているのである。そんな氷河に紫龍は一瞬、見惚れる。
「とはいえ」氷河は厳かに続けた。
「ポッキーの日でなくとも、ポッキーゲームをやってはいけないということはないだろう。いくぞ、紫龍!ジャンケンポン」

ぽんと取り合えず、パーを出した紫龍が勝ったので、ポッキーを一本、氷河から貰った。
甘いはずのそれがほんの少し苦く感じたのは、気のせいということにした。
2014-11-12 : 氷河-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

Twelve years-シングルモルト

 プレゼントなんて誰にも送ったことなんて無かった。春麗に花を贈ったことがことがあるが、ニュアンスが違うような気がするし、少なくとも店で吟味して、リボンを包んで貰ったのは初めてである。聖戦以降、何かにつけ気に掛けてくれる男への感謝の印。稽古を付けて貰ったり、食事をごちそうして貰ったお礼。ギフトカードの仕様が父の日なのは、店員にどなたへのプレゼントですかと聞かれ、何て答えたらいいのか判らなくて、―――――そしてレジは混んでいて、店員はちょっといらついていた。これ以上、時間を費やせるのは忍びなく、とっさに指を差した先にあったのは、父の日。六月の第三日曜日。

 他の選択肢が思い浮かばなくて、そうですと答えてしまっただけに過ぎない。そう、理由は明白だった。シュラは紫龍の選んでくれたえんじ色のネクタイをうやうやしく手にとって、
「じゃあ、今度、オペラにでも行かないか?」と、誘ってくれた。
「オペラなんて行ったことないです」
「じゃあ、分かりやすいのにしよう」と、笑ってくれたのに、添えてあったカードを見て、少し驚いたようであった。
「俺はお前のお父さんじゃないぞ」
「ええ、勿論」
 紫龍の父親は城戸光政だ。所謂、普通の父親らしいことをして貰ったことはないが、シュラが”お父さん”だったら良かったなんて考えたことはなく、紫龍は心底、不思議そうな顔をする。その頭を男はぽんと叩いた。
「だったら、良いんだ」

 その後、シュラは約束のオペラではなく、ミュージカルに連れて行ってくれた。
オペラ座の怪人。怪人と歌姫の哀しくも美しい愛の物語。
「オペラじゃなくて申し訳ないのだが、丁度良い公演が無かったんでな」
「いえ、俺は何でもいいんです」
「俺と出かけられるなら?」
 それから、シュラは今日の記念にとシングルモルトの12年モノをくれた。
「彼女でも、出来たら一緒に飲むがいい」
「あっ、はい、ありがとうございます」一礼してうやうやしく受け取る。
 部屋から戻った紫龍はベッドにごろりと横になった。スーツもそのまま、皺になるのも構わずに今日のことを振り返った。胸の奥がざわざわしていた。間違いを犯しているのが判ったが、それが何であるか判らない・・・。

 ああ、違う、思い出した。天秤宮まで送ってくれたシュラはおやすみのキスをしてくれた。額と指先に。良い夢をと囁いてくれたが、又、明日とは云ってくれなかった。
 紫龍は慌ててシングルモルトを掴むと、12宮の階段を駆け上った。走って、走って、漸く彼に追いついたのは磨羯宮の中。初めて男と会った場所で、そのまま背中に、あの夜のように後ろから抱きしめた。男は少々、驚いたようだった。
「どうした?って、お前、裸足で………」
「やっぱり、受け取れません。こんなのいらない」
「どうして?」と、尋ねるシュラは静かに怒っている、否、泣いているような気がした。でも、実際の所、泣いているのは自分だった。
「だって、彼女なんていらないです。俺はアナタが居れば、」
 すっとシュラが紫龍の口をその大きな手で塞いだ。
「その先を云ったら、お前はきっと後悔することになるぞ」男は何処か哀しげに呟いた。
「いいのか?」

 シュラの云うことで今まで間違ったコトなんて無かった。一度も。だから、今度もその通りなのだろう。理屈は判る。まだ、引き返せる。そう思っただけで、又、涙が溢れ出した。
「だけど、俺は今、後悔したくないんです」



 そう云って俺に手を伸ばし、ネクタイを外して、キスをしてきたコドモは、もうりっぱな、あの頃の俺よりも一つ年上になっていた。窓際のソファにまるまりながら、シングルモルトのグラスを煽っている姿が板に付くようになった。昔は小さな舌で文字通り、嘗めるように呑んでいたのにと思い出せば、感慨もひとしおだ。
「あっ、シュラも呑みます」

 ああと、返せばグラスをかき混ぜる手つきも慣れたモノ。ふと、不安になる。後悔してないのか、俺のコトを。俺を選ぶことによって失った未来を。
「はい」と、紫龍が俺にグラスを手渡した。
「そう云えば、アナタの最初のプレゼントはシングルモルトですよね。覚えてますか?」
「忘れるはずないだろう。それとも、お前は後悔しているのか?」
 ええと、紫龍は真顔で答えた。
「こんなに美味しいなら、もっと早く開ければ良かった」


――――――――――――――――――――――――――――――――――
忘れた頃にやってくるお酒SSの第二弾。

それより、問題は父の日が絡めてあるのって、いつ頃、書いていたのかしらねという所ですが、
【ビ/ッ/ク/フ/ェ/ラー】兄貴と姫というか、元死に神と王子の久しぶりの共演舞台の祝BS放送に免じて許して下さい。
というか、兄貴分がお気に入りの子にシングルモルトをプレゼントは、完璧、劇中のエピソードです。

なんか、男同士っていいわね~と思わせるやりとりですが、所詮、私が書くので、ものすごく残念なことになっています。
そのラストで明かされる衝撃の真実から逆算して、このシングルモルトをプレゼントするって、兄貴は何を考えていたのかを考えると、大分、切なくなりますが、それはさておき、山羊龍です。←大事なことなので、繰り返します。山羊龍です。
てか、オペラ座もさ。。。(以下、略)

2014-09-13 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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