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せかいいちのほっとけーき*3

時計の針が2時50分を差したので、紫龍はおもむろに立ち上がると、
新聞をめくっている隣りに声をかける。
「シュラ、おやつにホットケーキを作りますね」
 すると、新聞がバタンと閉じられる。
「どうしたんだ?」
「何がです?」

「ホットケーキなんて、初めてじゃないか」
「そうですか?城戸邸では結構、定番ですよ」
と、答えるが実は回答になっていないのは他ならぬ紫龍が一番良く判っていた。
そもそも、3時のおやつを自分の方から言い出すのが、珍しい。
「何かあったのか?」
「いえ、何も」と、とぼけてみたが、
「本当に?」と、返事をされて軽く見つめ合うことになる。

 それでも、こと恋人に関しては何でも先手を打ってしまう男だが、
流石に、紫龍がホットケーキで頭を一杯にしているとは気が付かなかったらしい。
いや、紫龍だって、この一週間子供のように、
――――結局、まだ、そうゆうことなのだが、
ホットケーキのことばかり考えていたなんて知られたくはない。

そして、この膠着状態――――恐ろしいことにそうなってしまっている、
から脱却する唯一の方法。
「じゃあ、作りますね」
 本末転倒してないこともないが、これが一番手っ取り早い。

「作って下さい」と云えないなら、作ってしまった方がいい。
少なくとも、シュラに世界一のホットケーキを、食べて貰えるのだから。
――――なのに、男は云うのだ。

「じゃあ、一緒に作るか?」
「えっ?」
「デスマスクよりは旨いぞ」
「――――知っていたんですか?」
「何を?」
 少しむくれている恋人の唇にキスをすると、
逃げるように体を反転させ慌ててそっぽを向くのは、
キスだけのせいではない。

 とりあえず、紫龍の意図した方向とは少し?、
いや、大分?、ううん、もしかしたら、ほんのちょっとだけ期待していた
――――なぜなら、彼はメープルシロップよりも甘い人だから、

展開に、せかいいちのホットケーキを進呈する為に、ご相伴に預かるために、
二人は並んで台所に向かった。


――――――――――――――――――――――――――

一話の実は前の話し。(笑)
どっちにしろ、長く引っ張る内容じゃ無かったなあ。


雰囲気で読んで下さい。って、アタシって奴は。。。。(;´Д`)
まあ、山羊と龍らぶらぶってことで。他に誇れるものは何もなっっしんぐう。
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2008-05-15 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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