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その理由

一部にグロい表現がある18禁です。
読んでも大丈夫という方だけ、続きからどうぞ。

久しぶりがこれかよとがっかりしているのは、私だけではありません。
というか、ごめんなさい!

お前ってイイ匂いがするよなと云ったのはイタリア男の寝ている相手に敬意を払うお世辞ではない。この子供の身体は桃、果実の甘い芳香がする。精液まみれになっても、漂ってくる体臭は甘いそれ。だから、香水でもつけているのかと思っていたのだが、
「桃娘だったから」と、紫龍のあっさりとした返事。

「タオニャン?何、おにゃんこクラブの親戚か?」というボケにはめもくれずに、
「ああ、知らないんだ」
「だから、何を?」
「中国の金持ちの道楽の一種だ。見目麗しいみよりのない子供を貰い受けて、飼育するんだ。果物だけでな。やがて、その子が熟して、何もしなくても果物の匂いがするようになったら、ようやく食べ頃になる」

「やられちゃうんだ」と、デスマスクはちゃかすように笑いながらそう云ったが、次にはその表情が凍り付いてしまった。
「うん、まあ、似たようなものだ」と、前置きして紫龍は続ける。
「そうやって育てた子の体液は不老長寿の妙薬なんだって。女の子は処女性が重んじられたから、汗とか唾液とかその辺なんだけど、俺は男だからやられまくり、体液しぼられるだけ、搾り取られたってワケだ。昔は死んだらそのまま食べられちゃったけど、今はクスリとかあって栄養剤があるから、割と長生きって、云っても俺もちょっと危なかったけどな」
「危なかったって」

 紫龍はその問いにはただ、笑顔を返すだけであった。デスマスクはなんと云ったら良いのか、大分、迷ったが、
「ふうん、だから、イイ匂いなんだ」と、とりあえず事実確認だけした。
「ああ、桜のお風呂とかにも入れられたからなあ。もう十年は経ってるんだが、匂いは消えないみたいだな」
「へぇ、まあ、苦労したんだな。お前も」
なるべく感情を込めずに云ったつもりだったが、紫龍はへえと云った。
「お前でも少しは気にするんだ」
「何だよ、お前でもって」
「俺のこと、ただの便利なダッチワイフくらいしか思ってないと思っていたから」
「だから、その程度だよ。それが悪いか」
と、声を荒げてみても、紫龍はどこか楽しそうだった。

「そんなに気にしなくても大丈夫だ。俺なんて、城戸邸から拾われて聖闘士候補生に成れたから運がいい方だし」
「だから、同情なんてしてねえし。って、お前がシュラとやらねえって、それか」
 自分でも失言と判るそれをしかし、紫龍はいっそう、豪快に笑い飛ばした。
「そんなことは無いけど、……あの人に汚らわしいモノでも見るようにされると、ちょっと応えるかな」
「するワケねえだろう。たかが其れくらいのことで」
 
 自分が狼狽えたことでもあの男にとっては、それがと逆に問い返すだけだろう。
お互い紫龍のことを話したことも無い。二人の関係をどう思っているかも知らない。
だが、あの男を良く知るものとして妙な確信だけはあった。
奴にとって、この小僧は至上の存在だと。しかし、紫龍はきっぱりと云い放った。
「でも、可哀想に思われるのはもっと、イヤだ」
「それ、俺ならイイワケ?」と云うと、ニタリと笑って舌なめずり。
「Sexしよう」と、いつもの調子で云ったが奴の名前を出した時に、瞬間、途方に暮れた顔をしたことには気がつかないフリをして、その生意気な唇を塞いだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
いきなり続いてしまって、すいません。
しかも、最初はこれに続く予定では無かった。
そして、裏設定、グロくて、すいません。

元ネタはハルシオン・ランチ@沙村広明。
と、やっぱり、沙村さんのマンガなんだけど、
他人からしたらぎょっとなる境遇でも、本人からしたら、
全然、そんなことはへっちゃらみたいというイメージで書きました。

↑まあ、紫龍がいい子だから、やってけるんだけどね。
これは蟹はそのうち、山羊と紫龍がくっつくんだろうなって知っているんだけど、
それまではねという話です。……多分。

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2011-05-15 : フルールドフルール/蟹龍+山羊 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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