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縛りSSったー78

 いってらっしゃいと笑顔で見送ったはずなのに、シュラはすぐに踵を返す。
「本当に大丈夫か?」
「さっき薬を飲んだじゃないか?」
「さっきより熱くないか?」
 その大きな冷たい手は少し離しがたいが、
「じゃあ、冷えピタでも貼ってください」
「紫龍」
「本当に大丈夫です」と、病人は少しため息をつく。
「だって、ここは南海の孤島でもこの世の果てでもないんです。あなたの宮の寝室で、それに教皇の謁見が終われば帰ってくるんですから」
「護衛にかこつけた12時間耐久麻雀大会が終わればな」
 教皇の寝所の護衛の任務につく黄金聖闘士を労う為に、猊下が徹マンを催すという本末転倒なことになっているのは一部では有名な話である。しかも、かり出されるメンバーいつも同じである。
「行きたくないんですか?」
「お前は、行かせたいのか?」
「だって、どうせ一晩ですよね?」
「風邪を引くと心細くなるのではないか?」
「平気です」
「折角、ずっと手を握ってやろうと思ったのに」
「風邪じゃなくても握ってくるじゃないか」
「いつもは、その先をするだろう。だが!今日はただ握っているだけだ!」と、どや顔で力説されても、ダメなものはダメである。
「こんな時くらい、頼ってくれ」
「十分ですよ。だって、明日には帰ってくるんでしょう?」
 淋しいというワガママな気持ちを教えてくれたのはこの男であるが、一人だけど独りではないことを教えてくれたのも同じ男である。この右腕はいつもシュラを感じている。だから、
「おやすみなさい」
「おやすみ、紫龍。でも、熱が高くなったりしたら、ちゃんと呼ぶんだぞ」
「大丈夫ですから、行ってください」
 これでゆっくり休めるという言葉を飲み込んで、男を追い立てる。明日がちゃんと来ることを知っているから。

―――よい子で目を瞑ればアナタの口づけで目覚める朝。

――――――――――――――――――――――――――
昨日の山羊龍は、「薬」「未来」「いってらっしゃい」に関わる、「二次創作」のSSを6ツーイト以内で書きなさい。
http://shindanmaker.com/15896

べたべだですが。
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2017-04-25 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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