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誰の所為でもない

「どうぞ」と、云って病室に招き入れ、こちらを向いている紫龍の表情は包帯に隠れて見えない。かけるべき言葉を迷って立ちすくむのは二度目。ボロ雑巾みたいに投げ出された体が、今は包帯やら、バンソコウや眼帯でつぎはぎだらけ、その違いだけだった。
その場から、動くことも出来ない男に、紫龍はヒトリゴトのように呟いた。

「シュラが気に病むことではない。――――アナタのせいじゃないんだから」
「だが、お前のせいでもない。そうだろう?」
そう、誰の所為でも無い。初めから判っていたことだった。だから、
「俺のせいだったら、良かったのにな」
 そう云ってシュラは、傷だらけのカラダを抱き締める。
そっと。これ以上壊れてしまわないように。冷たい体を抱き締める。
もう、どこにもいかないように、ぎゅっと。
「すまない、紫龍」
「……うん」そう答えた子供の瞳から、流れる綺麗で温かいもの。
これだけはきっと、自分の所為。




――――――――――――――――――――――――――
リハビリ←自分。包帯紫龍。ゆりさんに。
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2008-01-18 : 山羊龍-SS : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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